整体院の集客のポイントやおすすめの方法は?うまく集客できない理由も解説

公開日:2025/10/01  

集客

整体院を経営していると「なかなか新規の来院につながらない」「リピーターが定着しない」と悩む方は少なくありません。実際、整体院の数は年々増えており、差別化が難しくなっています。集客に苦戦する理由を知り、そのうえで効果的な方法を実践することが大切です。本記事では、整体院の集客がうまくいかない理由と、成功させるための具体的なコツやおすすめの方法を分かりやすく解説します。

整体院がうまく集客できない4つの理由

整体院の集客がうまくいかないときには、共通する要因が潜んでいることが少なくありません。その根本原因を理解しないまま施策を重ねても、十分な成果を得るのは難しいでしょう。ここでは、集客に失敗しやすい代表的な4つの理由を取り上げます。

技術不足で効果を実感させられない

初めて来院した方にとって、施術の印象は「次も通うかどうか」を左右する大きな決め手になります。身体が軽くなった、痛みが和らいだなど、何らかの改善を実感できなければ再来につながりにくいのです

もちろん短期間で劇的な変化を出すのは難しいですが、最低限の効果を体感してもらえるだけでも信頼度は高まります。そのためには、日頃から学び続ける姿勢が欠かせません。勉強会やセミナーに参加したり、他院の施術を研究したりして、自院の技術を常にアップデートしていくことが重要です。

独自性が弱く他院と差別化できていない

整体院の数は年々増加しており、地域によっては競合が密集しているエリアも珍しくありません。その中で「どこに行っても同じ」と思われてしまえば、選ばれる理由を作るのは難しくなります。

自院ならではの強みを打ち出すことが差別化の第一歩です。得意分野を前面に出すことで、似たような症状で悩んでいる人から「ここなら解決してくれるかもしれない」と期待を持ってもらいやすくなります。差別化は新規顧客を呼び込むだけでなく、口コミによる広がりにもつながる重要な要素です。

顧客ニーズをつかみきれていない

顧客が本当に求めているのは何かを理解することが大切です。どんなに優れた施術でも、期待と違えば満足につながらず、再来院してもらえなくなってしまいます。ヒアリングの際には症状だけでなく、生活習慣や仕事環境、悩みの背景までしっかり聞き取ることを心がけましょう。

さらに、休眠顧客やリピーターの傾向を分析することも有効です。なぜ通わなくなったのか、どんな施術に満足したのかを把握することで、よりニーズに合ったサービスが提供できるようになるでしょう。顧客理解を深めることは、信頼関係の構築やリピート率の向上にも直結します。

リピートにつながる仕組みが整っていない

施術の質が高くても「次回も行きたい」と思わせる仕組みがなければ顧客は定着しません。たとえば、施術の効果や今後の改善計画を丁寧に説明することは、安心感を与えるだけでなく、再来の動機づけにもなります。

さらに、国家資格や実績を分かりやすく提示することも、顧客の信頼を得るきっかけになるでしょう。セルフケアのアドバイスをする、LINEなどを活用してアフターフォローを行うなど、小さな工夫を積み重ねることがリピーター獲得には欠かせません

整体院の集客を成功させるコツ

整体院の集客を安定させるためには、闇雲に広告を出したりキャンペーンを繰り返したりするだけでは効果が限定的です。誰にどんな価値を届けたいのかを明確にし、既存顧客との関係を育みながら信頼を積み重ねていくことが大切になります。

ターゲットやペルソナを明確にする

整体院を選ぶ人は「慢性的な肩こりを抱える会社員」や「産後の骨盤の歪みで悩む主婦」など、年齢や生活環境によって悩みが異なります。来てほしい顧客像を大まかに決めるターゲット設定だけでなく、年齢・職業・生活習慣・健康状態などを具体的に描くペルソナ設定が集客においては重要です。

人物像を鮮明にすることで、広告やホームページの文章、チラシのキャッチコピーにも一貫性が生まれ、訴求力が高まります。さらに、来院理由ごとにアプローチ方法を変えると効果的です。腰痛に悩む人とリラクゼーション目的の人では求める内容が異なるため、それぞれに合った打ち出し方を工夫すると、成果につながりやすくなるでしょう。

強みや専門性をアピールする

競合院が増えるなかで選ばれるには「他院では解決できない悩みをここなら任せられる」と思ってもらうことが欠かせません。たとえば「腰痛専門」「女性専用」「スポーツ障害に特化」など、専門性や得意分野を打ち出すと、同じ悩みを抱える人に強く響きます。ただし特化しすぎると対象者が限られてしまうため、地域性や顧客層とのバランスを考えることも大切です。

強みを見つけるには、競合の施術内容や料金を調べたり、市場のニーズを分析したりするとよいでしょう。こうして明確にした強みをホームページやSNS、チラシなどで一貫して伝えると、他院との差別化が図れ、結果的に安定した集客につながることが期待できます。

休眠顧客に再来を促す

一度は来院したものの、そのあと足が遠のいてしまった人は「休眠顧客」と呼ばれます。すでに施術や院内の雰囲気を知っているため、新規顧客よりも再来してもらいやすい存在です

DMやLINE、メールなどで「最近お体の調子はいかがですか」と声をかけたり、季節に合わせた健康情報を届けたりすると、再来につながる可能性があります。ただし、不満が理由で離れている場合もあるため、信頼回復のためにも時間をかけてコミュニケーションを取っていきましょう。

口コミや紹介を活用する

利用者からの口コミは、新規顧客にとって最も参考になる情報のひとつです。「友人や家族に勧められたから行ってみた」という来院動機は多く、費用をかけずに集客できる強力な手段といえます。

たとえば紹介カードや割引制度を取り入れると、紹介のハードルを下げられるでしょう。また、集まった口コミをホームページやSNSで紹介すれば、利用を迷っている人への後押しになります。口コミを増やすためには、まず一人ひとりに誠実で満足度の高い施術を提供することが前提です。

常に学び続けて技術を磨く

いくら施策を工夫しても、施術の質がともなわなければ顧客は定着しません。とくに初回で効果を感じられなければ、その後の来院は期待できないでしょう。

新しい施術法を学ぶ、セミナーに参加する、他院の事例を研究するなど、継続的なスキルアップが必要です。技術力の向上はリピーターの獲得につながるだけでなく「あの整体院はレベルが高い」という口コミや紹介を生む土台にもなります。

整体院におすすめの集客方法

整体院の集客では、オンラインとオフラインの両面から取り組むことが効果的です。どちらか一方に偏るのではなく、自院のターゲット層や地域性に合わせて組み合わせることで、安定した集客につながるでしょう。ここでは代表的な5つの方法を紹介します。

SNSを活用する(LINE・Instagram・Facebookなど)

SNSは手軽に始められる集客手段のひとつです。なかでもLINE公式アカウントは、予約受付やクーポン配信、定期的な情報発信ができるため、来院後のフォローや再来院のきっかけづくりに役立ちます。利用者層も幅広く、若年層からシニア層までカバーできる点が大きな魅力です。

InstagramやFacebookは、院内の雰囲気やスタッフの人柄を写真や動画で発信できるため、見込み客の安心感や信頼感につながります。SNSの利用者は10代から40代が中心で、とくに若い世代や子育て中の主婦層をターゲットにしている整体院と相性がよいでしょう。

また、公式アカウントだけでなく、施術者本人の名前で運用するのも効果的です。個人の発信は親近感や信頼感を与えやすく、専門性や人柄を直接伝えることでファンづくりにつながります

ホームページで情報発信する

整体院を探すとき、多くの人がまずインターネットで検索します。その際に信頼の拠り所となるのがホームページです。所在地や料金、施術内容といった基本情報はもちろん、院の特徴や得意分野を丁寧に載せることで安心感が高まるでしょう。

さらに検索結果に表示されやすくするために「地域名+整体」といったキーワードを意識したSEO対策を行えば、新規顧客の獲得にもつながります。ホームページは費用がかかる場合もありますが、集客の基盤としてぜひ整えておきたい媒体です。

GoogleビジネスプロフィールでMEO対策を行う

検索結果の地図表示(Googleマップ枠)に自院を載せるには、Googleビジネスプロフィールの登録とMEO(マップエンジン最適化)対策が欠かせません。口コミが多く評価が高いほど来院につながりやすいため、既存顧客にレビューを書いてもらう仕組みをつくるとよいでしょう。

Googleビジネスプロフィールは無料で利用でき、地域で整体院を探している来院意欲の高いユーザーに効果的にアプローチできます。適切にMEO対策を行えば、新規顧客を効率よく獲得できる強力な集客手段となるはずです。

チラシの配布で地域に直接アプローチする

店舗周辺に住む人へ直接訴求できるのがチラシの強みです。新聞折込やポスティングを活用することで、ネットを使わない高齢層にも届きやすくなります。

反響率は決して高くありませんが「近くに整体院がある」という認知を広めるには有効です。費用をかけすぎないよう、ターゲットを絞った配布やキャンペーンとの組み合わせで効果を高める工夫をするとよいでしょう。

看板や店頭ボードで存在を知ってもらう

通行人や近隣住民に自院の存在を知ってもらうには、店頭の工夫も欠かせません。道路沿いにわかりやすい看板を設置したり、店頭ボードに「今月のキャンペーン」や「季節に合わせた健康アドバイス」を書いたりすると、立ち止まってもらいやすくなるでしょう。

視覚的に訴える情報は、意外と口コミで広がることもあります。地域密着のビジネスだからこそ、地元住民に存在を知ってもらう取り組みは効果的です

整体院の集客で注意すべきポイント

集客は工夫次第で成果を出せますが、やり方を間違えると逆効果になる場合もあります。とくに整体院は法律の規制が関わるため、一般的な店舗以上に注意が必要です。ここでは集客に取り組むうえで押さえておきたい4つのポイントを紹介します。

口コミ・紹介を重視する

広告は即効性がありますが、効果を維持するには常に費用をかけ続けなければなりません。一方、口コミや紹介は費用をかけずに信頼を広げられる強力な集客手段です。

実際に経営が安定している整体院の多くは、口コミや紹介による流入割合が高いと言われています。開業直後やリニューアル時には広告を活用しつつ、中長期的には口コミ・紹介の強化に軸足を置くのが理想的です。

広告規制を理解し正しい表現を使う

整体院の広告には、いくつか法律上の制約があります。たとえば「10分で痛みが消える」「必ず改善する」といった誇大な表現は、景品表示法に違反する恐れがあるので避けなければなりません。また「当院の施術は〇〇に効く」といった効能効果を断定する言い方は、薬機法の規制対象にあたります。

さらに「治療」という言葉の使用にも注意が必要です。医師が行う医療行為を想起させるため、医師法違反とみなされる可能性があります。

こうした規制を知らずに宣伝を行えば、行政から指導を受けるだけでなく、利用者の信頼を失う事態にもつながりかねません。正しい表現を守ることは、トラブルを避けるだけでなく、長期的に選ばれる整体院であり続けるための重要な姿勢といえるでしょう。

ひとつの手段に偏らず複数を組み合わせる

SNSやホームページ、チラシや看板など、集客の手段はさまざまです。特定の方法だけに頼ると、アプローチできる層が限られてしまいます。たとえばSNSは若年層の集客には効果的ですが、高齢層にはやや不向きです。

一方でチラシや看板は地域の高齢者に有効ですが、若年層には影響が薄いでしょう。オンラインとオフラインをバランスよく組み合わせることで、幅広い顧客層に働きかけられるようになります。

費用対効果を常に検証する

広告にかけた費用が見合っているかどうかを確認することも集客においては欠かせません。Web広告のクリック数やチラシ配布後の来院数など、数字を把握して効果を検証しましょう。

また、初回割引キャンペーンは2回目以降の来院につなげる戦略とセットで行わなければ赤字の原因になります。施術計画の説明や回数券の提案を組み合わせることで、持続的な収益につながるでしょう。

まとめ

整体院の集客がうまくいかない背景には、差別化不足やニーズ把握の甘さ、技術力の課題、リピートにつながる仕組みの欠如などがあります。これらを改善するには、ターゲットやペルソナを明確にし、自院の強みを打ち出すことが重要です。さらに、休眠顧客へのアプローチや口コミ・紹介の活用、技術向上を組み合わせれば、安定した集客につながります。加えて、SNSやホームページ、チラシ、Googleビジネスプロフィールなどをバランスよく活用し、広告規制や費用対効果にも配慮しながら戦略的に進めることが成功への近道です。自院に合った方法を選び、できることから一歩ずつ取り入れていきましょう。

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