オステオパシー施術とは?その効果などについて解説

公開日:2024/05/22  

オステオパシー施術の画像

オステオパシー施術というものをご存じでしょうか?これはアメリカの博士によって発表された治療法で、日本でその名を知っている方は大変少ないというのが現状です。本記事では、オステオパシー施術とはなにか、基本からその効果、具体的な施術方法について詳しく解説します。資格についても紹介するので、興味のある方は参考にしてください。

オステオパシー施術とは

オステオパシー施術は、自然治癒力を最大限に活かし、身体が本来持っている機能性を取り戻すことを目的とした医学です。アメリカでは広く認知されている一方、日本ではまだ情報不足でその存在があまり知られていません。

オステオパシーは1874年、アメリカのアンドリュー・テーラー・スティル博士によって創始されました。オステオパシーの名は「骨(Osteo)」と「病気、治療(Pathy)」を組み合わせたもので、スティル博士の「健康か病気かは身体の構造と関連する」という考えを反映しています。

病気は単に疾患部だけで起こるのではなく、身体全体のさまざまな個所の小さな歪みや制限が連鎖し、それが積み重なって大きな問題として表れると考えられています。そのため、オステオパシーの施術はまず身体全体の歪みや制限を調べ、そのつながりを解きほぐすことで、自然治癒力を大きく回復させることを目指します。

オステオパス施術はその経験と技術、知識を活かし、患者を健康回復へと導く役割を果たします。

オステオパシーの理論と原則

オステオパシーは身体をひとつの単位とし、身体と心、精神が一体となったユニットであると考えます。この理念に基づき、身体には自己調整能力が備わっているという原則に従って治療が行われます。

オステオパシーは、筋肉や骨、臓器などを総合的に考慮し、根本的な原因を探り出して手技で治療する施術です。これは単なる手技療法の名前ではなく、医療哲学の一部として位置づけられています。

オステオパシー施術による効果

オステオパシー施術は身体全体の調和を重視し、自己治癒力を高める治療法です。さまざまな身体の不調に対する効果が期待され、多岐にわたる症状に対応することができます。ここでは、具体的な部位別の効果について紹介します。

頭頸部

頭頸部に関しては、頭痛、耳鳴り、眼精疲労、頸椎症、頸椎ヘルニア、ストレートネック、顎関節症などの症状に効果を発揮します。これらの症状は、日常生活において非常に不快であり、集中力の低下や睡眠障害を引き起こすことが多いです。

オステオパシー施術では、これらの症状に対して、頭蓋骨や頸椎の位置調整や筋肉の緊張緩和を行い、症状の軽減を図ります。

脳神経系

脳神経系の問題にも、オステオパシー施術は有効です。自律神経の乱れ、自閉症、発達障害、吃音注意欠陥・多動性障害(ADHD)、チック障害など、神経系のバランスが崩れた状態に対して、オステオパシー施術は身体全体の調整を通じて神経系の働きを改善します。

たとえば、自律神経の乱れによる不眠や過度なストレスを抱える人に対しては、身体の緊張を解きほぐし、リラックス効果を促進することで、精神的な安定をもたらすことが期待できます。

上肢

オステオパシー施術は肩こり、四十肩・五十肩、肘の痛み、腱鞘炎、手の痺れなどに対しても効果的です。

肩こりや四十肩・五十肩には、肩関節周囲の筋肉をほぐし、可動域を改善することで痛みの軽減が期待できます。肘の痛みや腱鞘炎、手の痺れに対しても、筋肉の緊張を解き、神経の圧迫を取り除くことで症状の改善を図ります。

体幹

オステオパシー施術はぎっくり腰、椎間板ヘルニア、腰痛、猫背、骨盤の歪みなど、生活の質に大きな影響を与える症状に対して有効です。オステオパシー施術では身体全体のバランスを整えることによって、根本的な改善を目指します。

とくに骨盤の歪みは、全身のバランスに影響を与えるため、オステオパシー施術による身体の調整は非常に重要です。

下肢

下肢の問題にも対応できるオステオパシー施術は、坐骨神経痛、股関節の痛み、外反母趾、膝の痛み、O脚・X脚、変形性膝関節症などに効果を発揮します。

坐骨神経痛や股関節の痛みには、筋肉の緊張を解き、関節の動きをスムーズにします。外反母趾や膝の痛み、O脚・X脚、変形性膝関節症に対しても、関節の整列を改善し、周囲の筋肉のバランスを取り戻すことで、痛みの軽減と機能の向上が期待されます。

オステオパシー施術のやり方

オステオパシーの施術方法は主に「直接法」と「間接法」に分かれます。それぞれ患者の症状や状態に応じて使い分け、施術を行います。各方法について見ていきましょう。

直接法

直接法は、症状に対して直接的に手技を用いて治療する方法です。たとえば、筋肉が固くなってストレッチができない場合や、関節の柔軟性を高めるために用いられます。

この方法では、施術者が患者の身体に直接力を加えることで、病的な状態を正常に戻します。直接法は、痛みや不快感が即座に軽減されることが多く、即効性がある点が特徴です。

間接法

間接法は直接法とは異なり、制限のない方法で行います。この方法では、機能障害のある方向に軽く動かし、脳神経にその状態を認識させることで、身体が自己修復能力を発揮するのを助けます。つまり、間接法は身体に過度な刺激を与えず、自然な治癒力を引き出すことに重点を置いています。

繊細で正確な手技が必要とされ、患者にとって負担が少ない点が魅力です。間接法は、慢性的な痛みや緊張、ストレスによる不調に効果的で、リラクゼーション効果も期待できます。

オステオパシーの施術者になるためには資格が必要?

オステオパシーの施術者になるには、資格取得が必須となります。日本オステオパシー連合による「MRO(J)」という認定基準をクリアすることが求められます。MRO(J)は、Member of Registered Osteopaths(Japan)の略で、オステオパシー施術者としてのスキルと知識を証明するための資格です。この資格を取得するためには、筆記試験と実技試験に合格する必要があります。

MRO(J)の資格は、日本国内のみならず国際的にも認められており、高い水準のオステオパシー施術が可能であることを証明するものです。これにより、施術者は患者に対して信頼性のある治療を提供できるようになります。

多くの整体師がいるなかで、オステオパシーの資格を持つことは、ほかの施術者との差別化につながります。資格取得によって施術の幅が広がり、より専門的なケアを提供できるため、患者の満足度も高まります。結果として、整体師としての年収アップも期待できるのです。

施術者としての質を高めるためには、しっかりとした教育と訓練が重要です。整体師としての年収をアップさせるためにも、オステオパシーなどの高度な技術を習得できる整体学校を選ぶことがポイントのひとつとなります。

まとめ

オステオパシー施術とは、自然治癒力を最大限に活かし、身体が本来持つ機能を回復させることを目的とした治療法です。アンドリュー・テーラー・スティル博士によって創始され、病気の根本原因を探り、手技を通じて身体全体のバランスを整えます。

頭痛や腰痛、自律神経の乱れなど多岐にわたる症状に効果があり、直接法と間接法を使い分けて施術を行います。

日本ではMRO(J)資格を取得することで、オステオパス施術者として認定されます。オステオパシーの知識と技術を習得することは、整体師としてのキャリアに大きなプラスとなるでしょう。

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