整体師の一日の流れを紹介!休日などについても解説
整体師の活躍の場は多岐にわたります。勤務先や働き方によって、勤務時間や仕事内容は大きく異なります。整体師を目指す方にとっては、一日の流れや休日について、気になることでしょう。そこで本記事では、一般的な整体師の一日の流れを紹介します。あくまでも一例として捉え、整体業界での働き方の参考にしてみてください。
整体師の一日の流れ
整体師の一日は、出勤から退勤までさまざまな業務で構成されています。ここでは、整体院やサロンで働く整体師の一例を紹介します。
出勤・開店準備
朝は出勤後、まず施術スペースや待合室の清掃から始まります。ベッドのシーツやタオルを交換し、器具や備品の消毒を徹底します。
また、利用者が快適に過ごせるよう室温や照明を調整し、BGMの音量も確認します。加えて、予約表や当日のスケジュールを確認し、必要な資料やカルテを準備することも欠かせません。
朝礼・ミーティング
開店前にはスタッフ全員で朝礼を行います。ここでは、一日の予約状況や来院予定の利用者の症状、施術内容などを共有します。新人スタッフがいる場合は、簡単な施術チェックやロールプレイングを行うこともあります。
また、ミーティングでは、業務改善点や新しいキャンペーン情報を共有するなど、チームとしての連携を高める時間でもあります。
午前の施術
開店後は、予約の入っている利用者から順に施術を行います。整体師は施術前にヒアリングを行い、その日の体調や症状を確認します。施術は一人あたり30〜60分が目安で、内容は骨格の歪み調整や筋肉のほぐし、ストレッチ指導など多岐にわたります。
午前中は比較的高齢者や主婦層の利用が多く、症状に合わせた柔軟な対応が求められます。新規のお客様ならヒアリングをし、常連のお客様であれば、近況報告など雑談を交えながら施術を進めていきます。
休憩
スタッフ同士で交代しながら昼休憩を取ります。施術は体力と集中力を必要とするため、休憩中はしっかり身体を休めることが大切です。この時間を利用して昼食をとったり、午後の予約に向けてカルテの整理や備品補充を行うこともあります。
整体院によっては、2~3時間ほど院を閉めて休憩をとることもあります。
午後の施術と施術間練習
午後は仕事帰りの会社員や学生が増える時間帯です。施術と施術の合間には、スタッフ同士で技術練習や施術の確認を行うことがあります。これにより技術の向上や新しい施術方法の習得が可能になります。
また、症例の共有や施術の改善点について話し合うことで、院全体のサービス品質が向上します。
院外業務
整体師の仕事は院内だけにとどまりません。空き時間を活用して、チラシ配布やイベント参加など、地域活動を行うこともあります。
これらの活動は新規利用者の獲得や地域との信頼関係づくりにつながります。また、SNSの更新やブログ記事作成など、広報活動を担当する整体師もいます。
閉店後の後片付け・事務処理
営業時間が終わると、施術スペースの片付けと清掃を行います。使用したタオルや器具を洗浄・消毒し、翌日の予約に備えて備品を補充します。
さらに、売上や施術記録の入力、カルテ整理などの事務作業もこの時間に行います。
退勤
すべての業務が終わったら退勤です。整体師は肉体的負担が大きい仕事のため、自宅に戻ったら入浴やストレッチで疲れを取ることも大切です。
整体師は残業がある?
整体師の多くはシフト制で、1日に8時間前後働いています。大手整体院だと、労働時間がシフトで決められているため、比較的働きやすいと感じている方が多いようです。基本的には、閉院時間に合わせてレジ閉めや片付けを行うため、残業になることはほとんどありません。
ただし、なかには仕事帰りの会社員のニーズに応えるために深夜まで営業しているところもあります。営業時間によっては、帰宅が遅い時間帯になることもあります。
整体師の休日は?
整体院の休日は、店舗の営業形態によって異なります。週に1〜2日休みを取るのが一般的ですが、土日や祝日が繁忙期となるため、平日休みになることも多いです。
また、長期休暇として年末年始やお盆休みを設定している院もあります。個人経営の場合、休日は比較的自由に設定できますが、その分、集客への影響を考慮する必要があります。
整体師の休日の過ごし方は人それぞれですが、向学心のある方は整体の講習会やセミナーに積極的に参加して整体の技術を磨いたり、整体の検定試験や新たな整体の民間資格取得に向けて勉強したりしています。
これからの整体業業界では、一般的な施術だけでなく、美容整体・スポーツ整体など、専門性をもてるかがキーポイントになってきます。時間のあるときには自己研鑽に励むことが望まれます。
求人票でチェックするポイント
整体師として就業先を探す際には、休日や待遇面も重要なポイントです。求人票で以下のポイントを確認しておきましょう。
長期休暇
年末年始やお盆などの長期休暇が取れるかどうかを確認します。長期休暇がある職場は、心身をリフレッシュできる環境が整っている可能性が高いです。
しかし、整体院によっては年中無休で営業しているところもあります。このような職場だと、年末年始やゴールデンウィークなどに長期休暇を取得するのは難しい可能性が高く、シフト勤務の形で休みを取得することになります。
年中無休と求人票に記載されている場合には、年末年始なども出勤があるのかどうか、あらかじめ確認しておきましょう。家庭の事情で長期休暇に休みを取りたい方は、注意しておきたいポイントです。
有給休暇取得率
有給休暇は、法律により定められている制度です。必要なときに取得する権利がありますが、実際に取得できるかどうかは別問題です。人手不足などの理由から、有給休暇を申請しづらい職場もなかには存在します。
そのため、有給休暇の取得率を確認することが大切です。取得率の高い職場は、スタッフの働きやすさに配慮している傾向があります。一方で、取得率が低い職場には要注意です。
完全週休2日制
完全週休2日制かどうかは、ワークライフバランスに直結します。求人票に完全週休2日制と記載されている場合は、年間を通じて1週間のうち必ず2日休めるということを意味しています。どの曜日に休めるかは、業態・業種によって異なります。
また、週休2日制と書かれている場合には、ひと月のうち最低1週は2日休めることを表しています。1か月のうち、特定の週は2日休めるものの、そのほかの週は1日しか休めないということもあるため、注意しましょう。
このように、完全週休2日制と週休2日制には、大きな違いがあります。週休2日制の場合は、月に何日休みを取れるのか事前に問い合わせておくことが重要です。
気になることは面接で確認する
求人票だけでは分からない部分は、面接時に直接質問することが大切です。とくに、休日の取得状況や残業時間、シフトの融通など、働き方に直結する要素はしっかり確認しておきましょう。面接時に確認するのがおすすめですが、あまり細かく聞くと敬遠されることもあるため、面接官の反応を見ながら気になることを相談するとよいでしょう。
また、雇用契約については書面での確認が大切です。求人票に記載されている内容と、実際の雇用条件に相違がないかチェックしましょう。
まとめ
整体師の一日は、施術だけでなく、準備・事務作業・宣伝活動など多岐にわたります。今回は、整体院で働く整体師の一例を紹介しましたが、スポーツトレーナーとして外へ出向く整体師であっても、基本的な作業は変わりません。また、整体師は就業先によって休日の取り方も異なります。完全週休2日制であれば週に2日は休むことができますが、週休2日制の場合にはそうとも言い切れないため、求人票で確認することが大切です。一般的には、シフト制で月に6~8日の休みを設定しているところが多いようです。気になることがあれば、面接の際に相談してみるとよいでしょう。